瀬戸内醸造所パスポート｜特集｜広島県三原市の瀬戸内醸造所

2023.03.20

瀬戸内醸造所パスポート

2つの異なるエリアに構える、瀬戸内醸造所の自社圃場

瀬戸内醸造所は、2020年に開業・自社圃場でぶどう栽培を開始した広島県のワイナリーです。醸造所は瀬戸内海を目の前に臨む場所に。圃場は2ヶ所、それぞれ車で30分ほどの場所でぶどうを育てています。1か所は海沿いに。もう1か所は山間地に。それぞれ、この地域で昔からぶどうを栽培してきた産地です。自社圃場はいずれも、かつてはぶどうを栽培していた土地。そしてしばらく耕作放棄地だった土地です。
日照時間の長さと温暖な気候、少雨の瀬戸内地域。そしてそれぞれのぶどうの栽培地の、土地を表す味わいのぶどうからはその土地を表すワインが造られます。海の近くの圃場は、かつての塩田跡地。土を掘り進めていくと海水が染み出す、ぶどうにとっては過酷な環境。「ストレスがある土地じゃけえ、他の産地の同品種と比べて香りが華やかなぶどうになるんじゃないかと考えよる」。この地域で古くからぶどうを育てる生産者はそう語ります。香り高く芳醇な、海の味わいがするぶどうです。
一方山間地の圃場は、朝晩の寒暖差がある土地。傾斜地で日当たりが良く、風が心地よく通り抜ける栽培地です。穏やかな酸がありながら、丸みのある果実味が特徴のぶどうができる場所。かつて鉱山が近くにあった、赤土の土壌はミネラルが豊富です。収穫時期には各生産者が自ら販売所を開設し、ぶどうを求める人々が訪れます。それで売り切れとなるため、市場にはほぼ出回らないのです。

瀬戸内醸造所のぶどうの樹の成長を見守りながら、日本の海沿いワイナリー・また日本ワインとの距離を近く感じていただく「瀬戸内醸造所パスポート制度」を2023年3月より開始しました。これまで自社圃場や契約生産者圃場での苗木の植え付けや収穫などの機会には、弊社のお付き合いのある皆さま・友人などを中心にお手伝いと作業の体験をしていただいてきましたが、瀬戸内醸造所の存在を近く感じられた、ワインがもっと好きになったというご感想が多く、この度この会員制度を開始することになりました。

●瀬戸内醸造所パスポートの趣旨

瀬戸内醸造所の自社圃場は、地域の耕作放棄地だった場所を開墾して整備した畑です。本パスポートの趣旨は、地域の耕作放棄地を解消し、地域の食の多様性と景観を守ることを目的としています。
私たちがこれからも耕作放棄地に新しい苗木を植え付け、既存の畑においても継続的に営農を維持するための仕組みとして開始することになりました。ぜひこの趣旨にご賛同いただき、ワインを定期的にお楽しみいただきながら瀬戸内醸造所と地域の農業・食を応援いただければ幸いです。そのほか、会員さまには瀬戸内醸造所でのワイナリー体験など、ご来訪いただくきっかけ作りをしてお待ちしております。「瀬戸内醸造所パスポート」で、ワインを通したご自宅の食卓での瀬戸内への旅、そして実際にワイナリーへの旅のきっかけとしていただければと思います。

●瀬戸内醸造所パスポート（苗木オーナー会員制度）

年会費はスタンダードパスポート ¥10,000（税込）／スペシャルパスポート ¥30,000（税込）の2種類です。いずれのパスポートにもワイナリー通信を発行し、瀬戸内醸造所のいまをお届けします。発行月は、6・12月の年２回予定です。一年に一度、ご購入金額に応じた本数のワインをお送りします。

瀬戸内醸造所パスポートをご購入いただくと、スタンダードはワイン3本／1口、スペシャルはワイン10本／1口をお届けします。
ワインの発送タイミングは、パスポートご購入時随時です（ご購入から1か月以内に発送します、発送回数は一回です）。会員さま限定ワインとして、既に終売になった人気ワインが含まれることも。
瀬戸内醸造所開催の各種アクティビティや、会員様限定のオンラインショップ割引販売などもご案内します（アクティビティは旅行会社などと連携して開催する場合がございますので、各回の受付方法・ご参加可能人数などはその時に応じて変更になります）。
瀬戸内醸造所に来訪するきっかけとしていただき、成長するぶどうの苗木を見守りながら、ワイナリーの一年を体感してください。