ブドウをプレスしてジュースにし、発酵させるとワインができます。ワインは製造工程がシンプルなお酒、ブドウの個性をそのまま反映します。同じ品種のブドウでも、収穫年や収穫場所、気候が異なればそれぞれ違う個性の味わいに。だからこそ、ワインはどれだけ種類があっても新しい出会いがある。私たちはそう考えています。
瀬戸内醸造所のワインは、生産者の皆さまの個性や栽培の哲学を最大限引き出し、食事に寄り添味わいをコンセプトにつくっています。原則として補糖や補酸はせず、果実の味わいそのままを楽しんでいただけるようにしています。ワインはあまり飲み慣れない、またはお好きではないという方も「瀬戸内醸造所のワインは美味しく飲める」と仰っていただく方が多いです。
それこそが、私たちが存在する意義。
生命力が溢れ、丹精込めて育てられるぶどうやりんごを、まるごとお酒にしています。そして少しでも「ワインって面白い!美味しい!」と興味を持ってくださる方を増やすこと。私たちのお酒を通して、ひいては瀬戸内の農のサポーターを増やすことに繋げます。状態が良い果実のみで仕込むため、亜硫酸塩は最低限。一部、無添加にも挑戦しています。“軽やかでフルーティー”、瀬戸内醸造所のお酒の個性を表すキーワード。味わいはドライに仕上げていますので、お食事と一緒に味わう食中酒としてご利用ください。
そして大切に栽培された果実を仕入れさせていただく際、瀬戸内という域内で生産者の皆さまから対等に仕入れを行うことにより、持続可能な農業・生産活動を図っていくことが、私たちの社会的責任。ブドウやリンゴを通して、皆さまと瀬戸内の産地とのつながりをつくってまいります。